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2010年10月17日 (日)

Loud Park 10 その2

Loud Park 10の観戦記は、だらだらと続くのであった。

神戸ワールド記念ホールのアリーナは、鋼鉄王モーターヘッドのもたらした興奮冷めやらぬ様子であった。
ここで既に1時間半くらいは立ちっぱなしなので、ちょっと座って休憩したいところである。
しかし、いよいよヘッドライナー、オジーの登場なのだ。
一番前から人垣4枚目という好位置を手放すわけにはいかない。

20101017_loudpark_3

ステージ上では、てきぱきと転換が進み、MESABOOGIEのアンプの壁が積み上げられている。
ふと頭上になにかしらの気配を感じて上を見ると、ステージ上方に天井から吊るされた照明設備に人がしがみついてなにやら調整している。
それも一人ではなく、2~3人はいるようだ。
これは相当怖い仕事だなぁ。落ちたら怪我ではすまんなと思って眺めていたのだが、結局降りてくるところは見かけていないので、恐らく終演まで天井からぶらさがっていたのだろう。
ひょっとしたら、ライティングって手動なのか。

そうこうするうちに舞台は整い、オジーの登場を待つばかり。
アリーナ前方は既に押し合いへし合いのダンゴ状態。
その上、みんな汗ばんでいるので、前後左右の人々の表面からにじみ出る液体が自分の皮膚に接触して気持ち悪いことこの上ない。
後ろから押し寄せる人の波に抗いながら立っていると、呼吸困難になりそうだ。
実際、顔を顰めて撤退していく人もいた。付き合いでこの場にいあわせたのであろう。

Image_ozzy

バックステージから舞台袖に移動するオジーの姿がちらっと見えた。
「おおぉーっ!」と喚声が上がり、「オジー!オジー!」と連呼する聴衆。
マイクを通して「おーおーおおおおおおー」と歌声が会場に響く。
あ、これはサッカーの試合でひところよく聞かれた「おーれーおれおれおれー」のメロディだ。
アリーナもそれに呼応して大合唱。
あぁ、どんどんアドレナリン濃度が上がっていく。

そして、いよいよメンバーがステージに上がると、興奮は最高潮。
一曲目は「月に吠える」(馬鹿だもん)だ。
演奏よりも周囲の観客の歌声がうるさい。
後方からの押しあがりはますます強くなり、前後左右の密着度が急上昇。
うわぁ~。

生オジーを見るのは実は2回目だ。
初来日のときの京都公演以来だ。あのときはランディ・ローズの急逝直後だったなぁ。
MTVもPVもなかった時代だから、海外のミュージシャンの演奏する姿を見る機会は滅多になく、ましてやその当時のオジーは元ブラック・サバスのボーカリストというだけで、現在のような明るいエンターティナーとしてのイメージはなかった。
雑誌などによると、黒魔術の儀式を執り行うとか、ニワトリを生きたまま頭から喰いちぎるとか、蝙蝠を生食して食あたりで死んでしまったとか、記者会見でバケツ一杯の豚の臓物を会見場にぶちまけたとか、そういう情報ばかりが垂れ流されていたので、どういうパフォーマンスを見せてくれるのか、大いに期待したのだが、いたって普通のライブで拍子抜けした記憶がある。
しかし、にこやかに両手ピースサインを掲げ、頭上で手を叩き、スローな曲では妙な体操のような動きを見せ、"I love you!"を連呼する彼は実に楽しそうで、むしろ心温まるほがらかなライブであった。
このあたりが、この人が多くの人に慕われる理由なのかもしれない。

30年近くたって、小太りのオヤジが小太りのジイサンになったが、やはり同じだ。
楽しそうだねぇ。変わっていない。
メタルの帝王などという殺伐とした雰囲気はまるでなく、やっぱりにこやかだ。
「ミスター・クロウリー<死の番人>」、「アイ・ドント・ノウ」など初期曲に交えて「ブラック・サバスの曲をやるよ~」と演奏したのは、
"Fairies Wear Boots"だよ。
初期サバスでは、もっとも好きな曲だったりする。うれしい。

バンドのメンバーもよく動いて、楽しそうだ。
ドラムの人はとにかくオーバーアクションで、ほほえましい。
ベースの人がやたら唾を吐くのがちょっと気になった。扇風機の前に立っているので、風で長髪が口に入るからかな。
ギターの人は、「えへん、おれってうまいやろ」みたいな感じで、ちょっと鼻についたが、まぁ、ギタリストってそういうものだ。
でも、ランディーのソロプレイはほぼコピーに徹していたのが高感度高し。
キーボードの人は、う~ん、目立たなかった。

しかし、よくステージからものの飛んでくるライブだ。
オジーの飲みさしのペットボトル(あれはCrystal Geyserだったか)とか、ギターのピックとか、ドラムスティックとか、オジーの持ってきたバケツからの水とか。
どれもわたしの近くに飛んできて、ちょっとずれていたら手に入ったかもしれない。
バケツの水はきっちりかぶってしまいましたが。

途中、ギター ソロ~ドラムソロを延々と続けてくれて、ちょっと退屈してきたが、「アイアンマン」で復活。
ブラック・サバスを代表するアイオミ先生ならではのあのリフを、会場みんなで大合唱。
その後、「クレイジー・トレイン」でエンディングに向かって疾走する。
そういえば、なぜか2ndからの曲は演奏してないような気がするな。
アンコールの一曲目は、聞いたことのないバラード曲。なかなかいい曲だ。
周りの人はみんな歌っていたので、知らないのはわたしだけ?なのだろう。
オジーらしい訥々とした歌いっぷりが素晴らしい。
そして最後は、あぁ~やっぱりこれかの"Paranoid"。

Ozzy_2 

終わったら既に9時を回っていた。
1時間半ほどのステージだったが、3時間以上立ちっぱなし、跳ねっぱなしでだいぶん足が弱ってきたので、これ以上やられてもちょっと困るという状況である。
みな、ぐったりした感じでポートライナーの駅に向かう。
外の空気はひんやりして気持ちよかった。

三ノ宮について、さて晩飯食おうと思って重い足を引きずって駅の東側の飲食店街に行く。
土地勘もなく、疲れていたので、以前に行ったことのあるところに行こうとしたのである。
で、吉野家で牛丼。
どこの吉野家も、最近はなんとなくやる気が感じられないなぁ。
カウンターに前の客のこぼした飯粒がついていたり・・・。
味とか値段以外にもするべきことがあるだろう、吉野家よ。

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