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2009年11月22日 (日)

京都縦断ライブ観戦。

めっきり寒くなって、もはやTシャツ姿でうろうろできなくなってきた。
毎年のこととはいえ、冬は確実にやってくるなぁ。
寒いのは好きではないが、冬になって上着を着ると、ポケットが急に増えて、ものを持ち歩くのに便利になるので、冬は好きだ。

そんなわけで、今日はライブの2箇所で観戦。
どちらも京都で比較的最近できたライブハウスで、そういう意味でも興味津々で足を運んだ。

まず昼の部。
京都FANj
烏丸線国際会館駅から徒歩10分くらい。
宝ヶ池通りの東の果てにある。
そもそも国際会館ってところは、駅を降りた風景が「地の果て」っぽくて、なんかいい感じだ。
外見ではライブハウスとはとても思えない建物であるが、なるほどライブハウスというより多目的小ホールという感じで、これなら演劇でも、室内楽くらいならクラシックのコンサートもできそうだ。
岩倉あたりって高級住宅街という印象があるが、そういう感じのハイソ(死語?)な佇まいである。
中は天井が高く、ステージも広く、こういう感じのライブ会場は京都ではMUSEくらいしか思いつかない。

Ts3g0132 さて、今日はForefingerのボーカリスト、まさやんが別途所属するTroubadorのライブ。
ギターオリエンテッドな感じのハードロックで、マイケル・シェンカーのカバーなんかもあったり。
演奏開始時は、やや硬さも見られたが、途中からいい感じに暖まってきた。
まさやんのボーカルも力強く、一体感を感じさせる演奏だった。
ギターの人がうまかったなぁ。
ちょっと残念だったのが、低音がもこもこした感じだったことか。
広いホールだから、もう少し抜けのよい音で鳴ってもよさそうなものだが・・・。

夜の部に向かうため、そそくさと岩倉を後にして、今度は烏丸線から近鉄に乗り換えて伏見まで。
近鉄伏見駅から徒歩約10分、Buzz
国道沿いに何気なく佇むかのようにあったので、まことに意表をつく立地である。
これがライブハウスだとはなかなか気付かないな。
ちょっと洒落た感じの看板屋さんとかインテリア工房みたいな感じ。

もう日も落ちて、だいぶん寒くなってきていたが、うまいタイミングでお店の前でOAKのメンバーと遭遇。
OAKとは姫路を本拠地とするプログレバンドで、よた帝とはなんやかんやで10年近いお付き合い。
久々の再会を言祝ぎ、さっそく店内に潜入。
入ったところはバーになっていて、ホールは2階に階段で登る。
ここも天井が高く、やや左右の壁の圧迫感があるが、照明設備もしっかりしていて、なかなか期待させる造作である。

Ts3g0136_2 Ts3g0135 ややあって、最初のバンドの演奏が始まった。
Mayflyなる若者バンドだ。Mayとfly・・・なるほど、名は体をあらわすってヤツか(^^;
こっちは高音がキンキンした感じで、やや聞き苦しい。
低音はすっきり抜けていたので、つくづくライブの音響ってのは難しいものだと思った。

OAKの演奏は、ギタートリオでありながら、EL&P、エイジア、キング・クリムゾンのカバーと、プログレ者には垂涎ものの選曲。
お約束の超高速Hoedownで勢いをつけて、「21世紀の精神異常者」、「庶民のファンファーレ」と続く。
Cozyさんのパワフルでかつ繊細なドラムに引っ張られ、ギターのポンさんもハイテンションに応酬。
いつもながらの圧倒的な演奏を聴かせてくれました。
「体育会系プログレ」を自称されていましたが、まさにそんな感じ。
しめは「ロンド」。
会場にいた青年諸君は度肝を抜かれていたようである。
プログレオヤジの底力を見せ付けたってところか(^^;

次にSylvestarなるこれまた若者バンド。
しょっぱなからリードボーカルのマイクトラブルなど気の毒なところもあったが、キーボードを取り入れた色彩感のある穏やかな演奏だった。
いいバンドだな。
次に仙台から来たというJack Pot Bell。
小柄な女性ギタリストと茶髪のおにーさんギタリストが交互にボーカルをとるパンクバンド。
とはいえ、ポップでキャッチーなメロディがなかなか魅力的なバンドだった。

ここまで聴いて、さすがに耳が疲れたので早々に退散。
帰りに某カレーチェーン店で「カキフライカレー」を食べた。
カキフライはおいしいなぁ~。
木になるカキは苦手だが、カキフライは好物だ。
とりあえず食べられる状況ならば、可能な限りカキフライは食べる、というのがモットーである(なにを力説しているのやら)。

近所の古本屋に久しぶりに立ち寄り、マンガ本2冊とCD一枚を購入して帰宅。
CDはFunkadelicの編集盤。やっぱP-Funkはいいなぁ。
帰宅後、買って帰った本のうち、一冊は既に購入済みであったことが発覚。
あぁ、悲しい。

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2009年11月16日 (月)

「空の巻き貝」とか。

引き続きマンガねた。

これまたサブカル棚から見つけた作品。
逆柱いみり。う~ん、名前からしてかなりのインパクトだ。

以前、知る人ぞ知るマンガ読みの達人、はかせに推薦してもらった作家である。
せっかくだからと新品で探していたのだが、案外近くに売っていた。

「赤タイツ男」 2004年
「空の巻き貝」 2009年

わりと最近の作品である。
若い人かと思ったら、ほぼ同世代の人だ。
2作とも青林工藝舎から出ているとなれば、およそ作風は想像がつくような気がするが、しかし想像を遥かに超えるインパクトである。

こういうのは「シュール」だとか「不条理」だとかついつい「サブカル」用語で説明したくなるが、この作家に関しては、そういう「説明」はほとんど無意味である。
ただひたすら描きたい風景と光景を描き散らかしただけという印象。
青林堂関連といえば「つげ義春」がお約束の作家であり、陰影だらけの風景描写にその影響らしきものがうかがえるが、どう見ても現実の世界の風景ではない。
国籍、時代すら判然としない魔巣窟のような風景がみっちりとした描線で延々と描かれている。
また、人物の描写には80年代のヘタウマ系作家の雰囲気が漂っている。異様な表情の怪人たちはポリネシア美術風である(どことなく後期の杉浦茂を思わせる)。
こういう風景の中、妙にのっぺりとした人物(とか動物?とか)がひたすら移動していく。
あるときは逃走しながら、あるときは伸びきったタイツに引っ張られながら、あるいは巻き貝に乗って帰路を辿りつつ。

このようなマンガに日常的な語彙での「意味」などあるわけがない。
「意味」を考えてもわかりようがない。
そこにあるのは、悪夢のようであり桃源郷のようであり苦痛のようであり陶酔感のようなものである。
読後に「あぁ、どうしたらいいんだろう」という喪失感のような達成感のような奇妙な感覚を抱くことになる。

これまでそれなりの数のマンガを読んできたが、こういう感覚は滅多に得られるものではない。
何度読み返しても飽きることはない。
絵を眺めるだけで十分楽しめる。
いいものを勧めてもらったものである。

「空の巻き貝」には半透明のオビがついてあり、主人公の二人の少年のパンツが描かれているのだが、これを取ると当然ながらなかなかお茶目な絵になる。
やるなぁ。

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2009年11月15日 (日)

「芋虫」

ひさびさのマンガねた。

近年、「サブカルコミック」なるジャンルが確立したとみえて、そこそこ大きい書店にはそれ専門の棚もできている。
探す手間が省けてありがたいことである。

「サブカル」って何が「サブ」で何が「カル」なのか、その定義はよくわからないが、ま、とにかく花輪だとか丸尾だとかの作品が並んでいる様は、なんだかわくわくする。

さて、その丸尾先生であるが、先年江戸川乱歩原作の「パノラマ島綺譚」でえらい賞をとったらしい。
あの作品は、よかった。
乱歩の作品には、狂人の妄想を現実化したような空間の描写がしばしば現れる。
小説で読む場合、絢爛でグロテスクなその文章に基づき、我々は自分の脳内にそのイメージを具現化していくのであるが、さすがにイメージしきれない部分、ぼんやりとして靴の上から水虫を掻くような部分があった。
まさに「パノラマ島綺譚」などはその最たるもので、「な~んかよくわからんけどすごいなぁ」と思いながら読んだものである。
丸尾版「パノラマ島」は、その「な~んかよくわからんけどすごい」ところを見事な筆致で余すところなく描き切っていた。
さすがである。

先日、丸尾先生の乱歩シリーズ第二弾(なのか?)「芋虫」が店頭に並んでいた。
豪華ハードカバーだ。装丁にも気合が入っている。
しかし、前作とはうって変わって、知る限りの乱歩作品の中でもっとも奇怪で陰湿で土着的で「イヤ~な感じ」の作品が原作である。
「あ~、あのイヤ~な感じを丸尾絵で読まされるのかぁ~」と思うと、恐ろしくもあり、憂鬱でもあり。
でも、怖いもの見たさの期待感満々で買ってしまったよ。

で、読んでみてどうだったかというと、予想通りといえば予想通りなのだが、やっぱりこれはすごいなぁ。
そこまで描くかぁ~というところまでびっしり描きこまれた廃人と化した傷痍軍人とその妻の日常と妄想。
リアルグロテスクの極北かな。
やっぱり丸尾はすごい。

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2009年11月 1日 (日)

大津ジャズフェスティバルと角煮スペシャル

10/31晴天の午後、めずらしくJR上り線に乗って大津へ行った。
今年から始まった「大津ジャズフェスティバル」を観戦するためである。

大津といえば、高校時代をすごした街なので、懐かしい気分でちょっとした里帰り。
すぐ隣の街なのだが、山二つ越えなければならないし、まずもって用事がないので、浜大津(大津の中心街)に出向くのは、ほんとに久しぶり。
JR大津駅から歩いて浜大津に向かう。
しばらく来ない間に、道路がきれいになっていたり、ビルが建っていたりで、様変わりしていた。
しかし、県庁所在地にあるまじき鄙びた感じは健在。
もと市民としてはほっとした。

Pa310002_2

さて、まずはスカイプラザなる公共施設のスタジオ1に向かう。
ここで、Djamraのステージが行われる。
いつもアングラなライブハウスでの演奏ばかり見ているので、こういう明るい雰囲気ではどうなんかな、と思っていたが、いつもと同じく爆走する演奏と軽妙なMCで、安心して聴けた。
まぁ、いらぬ心配だったってことか。
普通にジャズを聴こうと思ったお客さんには刺激が強すぎたかもしれないが、確実にファンを増やしたに違いない。

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Pa310005_2 そそくさと次の会場に向かう。
勤労福祉センターの音楽室・・・。
う~む、なかなか微妙なシチュエイションだなぁ。
ここで、海賊放送91.5ことニコライ丸濱氏のライブだ(ほんっと久しぶり)。
心霊現象、死後の世界をテーマにした3部作・・・う~ん、ファンにはたまらん演目。
ミニムーグのアナログ感溢れる演奏と、ブロンド長髪のいでたちが、どうしてもリック・ウェイクマンを思わせる。
こういう怪しげなパフォーマンスが、白昼堂々と繰り広げられるのも、この種のイベントならでは?
この音楽室、実は土足禁止なのだが、ついうっかり靴履きのまま入ってしまい、最後までそのまま。
どうも気になってしかたなかった(小心者)。

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ここもそそくさと撤収し、次の会場へ。
再びスタジオ1。ここでは、先日ネガポジでご一緒させていただいたJ-Funk All Stars。
ファンクなので、明るいステージでも違和感なく、躍動感溢れる演奏が聴けた。
フルメンバーではなかったようで、その点残念だったが、MC、曲中のあおり、さすがは雪之介氏、おおいに盛り上げてくれた。
途中、客席からテンションの上がりきったオジサンが舞台前で踊り狂っていた。
すばらしい。
演奏後、スタッフの人(たぶん学生ボランティア)が「ジェイフランクオールスターズの演奏でした」と紹介していたのも、ご愛嬌(かぁ?)。

会場を出ると、もう午後4時。そろそろ夕方という時節柄、後の予定もあり、大津を後にした。
帰りは京阪電車で山科まで行って途中下車。
実は山科も失業者時代にしばらく過ごした懐かしい街。

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約20年ぶりに駅前の珉珉で遅い昼食。
当時から山科の駅前はずいぶん様変わりしており(地下鉄の駅ができたりしたしね)、ポストモダンっぽい街並みが特徴だが、この珉珉のまわりだけは当時のまま。
当時から小汚い店だったが(失礼)、20年たってもそのまま。
しかし、外見を大きく裏切るその味は変わらず(と思う)。
これこそ、大衆中華料理店の王道。

その後、一旦帰宅し、某スタジオに出向き打ち合わせ。
帰途に、スタジオ近くの天下一品にで「角煮スペシャル」なる新メニューを食す。
う~む、天一と豚角煮とのコラボは微妙な結果だ。

Ts3g0125

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