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2008年8月 5日 (火)

不覚にも・・・。

ごくまれにテレビから流れてくる音楽が妙に気になることがある。
音楽番組だと誰が演奏して誰が歌ってるかは、しっかりと紹介してくれているので、非常にわかりやすい。
また、ドラマやアニメの主題歌はきちんとクレジットが映るので、これまたわかりやすい。
しかしながら、わたしはこのいずれもあまり見ない。

従って、ドラマやアニメの話題について行けないことが多い。
そういえば、あまりバラエティ番組も見ないので、お笑い芸人情報にも疎い。
しかし、だからといって、テレビを見ていないわけではない。

休みの日にウチにいるときは、たいていテレビが点いている。
ひどいときなど、朝から夜まで点けっぱなしってこともある。
朝8時15分から「瞳」を見て、「週間ニュース」を見て、「家計診断 おすすめ悠々ライフ」を見て、「食彩浪漫」を見て・・・。
昼からはニュースを見て、「生活笑百科」を見て、また「瞳」を見て、「篤姫」の再放送を見て、このあたりで昼食を摂るので、「百歳」はとばすことが多い。その後、「スタジオパーク」を見て・・・。
あぁ、NHKばかりだ。
時期によっては、その後、相撲だ高校野球だオリンピックだ、と、さほど関心もないスポーツ中継を見て、夕方には「こどもニュース」を見て・・・。
「世界遺産」やら「太王四神記」やら「上方演芸ホール」やら「ドキュメント挑戦」やら・・・あぁ、きりがない。
と、一日テレビを見ている。
まぁ、じっと見ているというより、なんとなく点いているという感じで、その横で打ち込みやったり、採譜したり、歌詞を書いたり、ギター弾いたり、いろいろしているのだが、その背景には、間断なくなにがしかの音声と情報と映像が垂れ流されている状況なのだ。

という具合に、何か目的を持って(「ドラマ見たい」とか「野球見たい」とか)見ているわけではなく、ただ単に誰かの声が聞こえていてほしいだけなんだろうと思う。
だからと言って、民放だとCMがうるさい、というよりあまりに断片的すぎてせわしない、落ち着かない。
なによりも、なにがしかの音楽行為を行っていることが多いので、テレビから音楽が流れてきて、やかましいのは困る。
実は、意外なほどにNHKの放送は音楽が鳴らないのである。
人がしゃべっていることがほとんどだ。
そんなわけで、NHKにはずいぶんお世話になっているのである。

そういう状況で、ふと気になる音楽が流れてくるので、誰が歌い演奏しているのか、よくわからないことが多い。
何かの番組の主題曲であれば、次の放送の際にチェックすればいいのだろうが、最近は目も弱ってきて、テレビの画面の文字が読みにくい。
動体視力が落ちているのだろう。
なによりも、「チェックしなければ」という意識がないので、「あぁ、またこの曲誰のかわからんかった」と思うだけで、終わってしまう。
それで終わってしまうのだから、執着心も薄くなっているのだろう。

しかし、どうしても気になって気になってしかたがない曲があった。
ちょっと歪んだギターのストロークから始まり、ややサイケな感じのストリングスが重なる。
ミディアムテンポで、青臭い男の声で歌われる字余りのその歌は、妙に心に響いた。
「世界中に溢れている溜息と君と僕との×××(よく聞き取れない)挫折に捧ぐ。あと一歩だけ前に進もう」
という歌詞もなんかいい感じだ。
「プロフェッショナル」という夜10時から放送している番組の主題曲で、もうかれこれ2年くらいは気になり続けていた。
なにか「悔しい」気分で漫然と聞いていた。
「うわ、やられたっ」という感じか。

最近、やっと歌っているのがスガシカオで、kokuaというユニットの作品だと知った。
う~む、今さらにもほどがあるな。
調べてみると、発表年に「紅白歌合戦」で歌っていたらしい。見てなかったのかな。

というわけで、やっとCDを買って聞いてみた。
あらためて、きちんと聞いてみると、いい曲だけど、さほど感動することもない。
かと言って、番組の内容にシンクロしてないから感動が薄い、という訳でもない。
しかし、挫折と希望を淡々と綴った歌詞を、いかにも意志薄弱な感じのふにゃけた歌声で歌われると、なんともいえない安心感に満ちてくる。
不安定で根性に欠ける歌い手の心情をなぞるようなストリングスのウネウネした旋律が気持ちいい。

コブシを振り上げて愛を叫んだり、青筋立てて世界の不条理を糾弾したりするような熱情はないが、というかそんなの鬱陶しいだけだが、妙に脱力してるけど、こそっと意志を貫く。
「大きい声では言わないけど、ま、俺も頑張ってるし」みたいなマージナルな姿勢が、まさに迷える羊たちの福音となるのだろう。

・・・そんなわけで、不覚にもおっさんの歌に癒されてしまったのであった。
ワシも年とったものだ。

Kokua

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コメント

お疲れさまでした。

テレビね〜、一人暮らしのときは、とりあえず点けてましたね。音を鳴らすんじゃなく、何か自分以外の動いてる物が部屋に欲しかったのか。

そろそろ接続してもいいかなと思ってますが、やっぱりなんとなく点けているんでしょうね。

投稿: 忍者 | 2008年8月 5日 (火) 02時51分

どもども。先日はお疲れでした。

そうそう。
結局なんとなく点いてるだけなんですけどね。
そんな中でも、ときどきはっとするものが聞こえて来るするから侮れない。
そんなわけだから、そろそろ接続したら?

投稿: 皇帝 | 2008年8月 6日 (水) 03時15分

皇帝とスガシカオって水と油のようなイメージで意外ですね。

皇帝も「コウテイ」って名義で別人格になると新たな世界が広がるかも…。

あ、気にしなくていいです(笑)

投稿: Brenda | 2008年8月 6日 (水) 22時22分

Brendaどの

どもども。

>水と油のようなイメージ

そうかなぁ、そうだろうなぁ。
自分でも意外な気がするけど、案外日本の音楽だとこだわりなく聞けたりするのよね。

しっかし「コウテイ」とカタカナで書くと、人の名前には見えないな。
仕事がら「工程」に見える(^^;

投稿: コウテイ | 2008年8月 7日 (木) 22時02分

こちらではお久しぶりです。

皇帝のところでスガシカオの名前を見るとは思いませんでした(笑)
私に聞いて下さったらもっと早くに皇帝のモヤモヤが解決できましたのに~
興味持たれたのならいつでもどうぞ。たまにはオッサンの声に癒されてください。
スガシカオ揃えております(笑)

投稿: charly | 2008年8月10日 (日) 03時37分

>charlyさん

どもども。

>皇帝のところでスガシカオの名前を見るとは思いませんでした

やっぱり意外なんかな~。
自分でも意外だからねぇ~。

けっこうあのフニャけた歌声とメロディラインが気に入っています。
そういえば、スガシカオが「やつらの足音のバラード」のカバー出してるって聞いたけど、ほんと?

投稿: 皇帝 | 2008年8月10日 (日) 23時02分

>「やつらの足音のバラード」のカバー
2004年にシングルのカップリング曲として収録されてるようです。
この曲はキョン2もカバーしたことがあるって書いてありましたよ。
スガシカオは他にもスターティング・オーバーやエヴリタイム・ユー・ゴー・アウェイなどもカバーしてますね。

投稿: charly | 2008年8月13日 (水) 02時04分

>charlyさん

情報提供ありがとうございます。
なんちゅうても名曲ですからね。
さがしてみます。

>スターティング・オーバーやエヴリタイム・ユー・ゴー・アウェイ

ほう。
結構いい趣味してますね。

投稿: 皇帝 | 2008年8月14日 (木) 07時57分

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