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2007年4月23日 (月)

「恐怖のショック療法」

Shocktreatment_1 よくイギリスのプログレバンドの国内版CDを買うとファミリーツリーなんかふろくでついていたりするが、あまりアメリカのバンドに関わるそういうものを見たことがない。というかアメリカのバンドのCDはあまり買わないので知らないだけなのかもしれん。

あまり知らないアメリカン・ロックのファミリーツリーの中でも、わたしが知っているくらいだから、やはり有名なのだろう、ウィンター・ファミリー。
”百万ドルのギタリスト”ジョニー・ウィンターを筆頭とするその関連のミュージシャンを総称してそう言う(のだと思う)。
ブルースどっぷりのジョニー兄貴も好きだが、その懐刀リック・デリンジャー、実弟エドガー・ウィンターが組んだ「エドガー・ウィンター・グループ(以下EWG)」ってのが、むかしから好きだった。と言っても、2作しか聞いたことないんだけど。

そういえば、後に英米混成の超弩級プログレッシブハードロックバンド、「キャプテン・ビヨンド」とか「アルマゲドン」とかでドラムを叩いたボビー・コールドウェルもウィンター・ファミリーの一員だ(と思う)。あ、AORのボビコさんとは別人だってさ。

で、そのEWGの"Shock treatment"である。「恐怖のショック療法」とうい恐ろしげな邦題がつけられていたので、わたしと同じくらいの年代のロックおやじは一度くらいは耳にしたことがあるのではなかろうか。
なんか「恐怖の頭脳改革」みたいだな。
邦題とは裏腹に、ジャケはご覧の通りかなりアイドルバンド然としていて、かわいい。特にリック・デリンジャーは、当時アイドル的に人気あったしな。エドガーはちょっと怖いけど。

この作品は、学生時代、友人の持っていたレコードを借りてカセットテープにダビングしたのを愛聴していたのだが、カセットテープが再生できない現在の環境では聞くすべもない。
しかし、不意にどうしても聞きたくなって、某オークションで探してみたら。あったあった。
さっそく落札してひさびさに聴いてみた。

いやぁ~、当時からすごいと思っていたけど、やっぱりすごかった。
ハードロックありロックンロールありファンクありR&Bっぽいのもあり、非常にバラエティーに富んでいて、しかもそのいずれもがきちんとしたバンドサウンドになっていて、メンバーの力量の高さが窺い知れる。
1974年の作品だから、時代的にはイギリスのグラムロックに対抗して売れ線狙いで作ったんだろうな、と思わせるが、それがいい方向に作用しているって感じ
アメリカン・ロックにありがちな大味でだらしない感じではなく、きちんとした歌メロとアレンジで、非常にスマートである。
プロデュースはリック・デリンジャーが担当しているから、きっと彼のセンスなんだろう。
意外なことにほとんどの曲はベースのダン・ハートマンの手によるもので、ボーカルも彼が中心だ。その中で、ときどき挟まるエドガーのファンキーな曲と歌唱がいい感じのアクセントになっている。

現在、日本盤は廃盤のようだが、こういう名作を埋もれさせておくのは実にもったいない。リスナーがいい音楽に触れる機会を奪っているレコード会社の怠慢だと思う。
某大手CD通販サイトで調べてみると、中古輸入盤で\12,579なんて値段になっている。えぇ~?なんかの間違いだろ?

日本盤が廃盤ってことで、もうひとつ残念なのが、本作収録曲の当時の邦題がわからないってことだ。
ものすごくイケてる邦題だったのになぁ・・・。さすがに全部は覚えていない。
覚えている範囲では、
"Some kinda animal"が「俺たちは野獣だ!」とか
"Animal"が「暴虐と扇動の野獣たち」とか
"Sundown"が「暁のハイウェイ」とか(違ったかな?)、
もう、70年代中葉の洋楽テイストてんこ盛りで、すごくいい感じだった。
残念なことである。

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コメント

あっ、バカジャケ・シリーズじゃないんですね。失礼しました。

>英米混成の超弩級プログレッシブハードロックバンド
フォリナーのことかと・・・(笑)

>日本盤は廃盤のようだが、こういう名作を埋もれさせておくのは実にもったいない。
そう思います。今はよっぽどでなければ初回プレスのみ、発売即廃盤ですからね。待てばいつかは再販される日が来るかもしれません。

投稿: 忍者 | 2007年4月24日 (火) 00時51分

>忍者さん

どもども。

>バカジャケ・シリーズ

あれは中途半端でほったらかしてるなぁ・・・。
ネタはたくさんあるんですがねぇ。

>フォリナーのことかと・・・(笑)

フォリナーは「英米混成」だけど、「超弩級」じゃないし(^^;

本文中に書いたAmazonで¥12,579ってのは、どうやら間違いじゃなくって、ほんとにプレミアがついてるみたいですよ。びっくりです。
他のエドガーのCDは普通に再発されているのになぁ~。
ひょっとしたらエドガー本人が、再発を嫌がっているのかも。

投稿: 皇帝 | 2007年4月24日 (火) 07時36分

エドガーのライブのハイテンションぶりは、最高に楽しいです。
リック・デリンジャーとの掛け合いもすごくいいですねー。

でもいまだに、この『恐怖のショック療法』と『謎の発光物体』は聞けていません…。

お兄ちゃんはちょっと無理っぽいですけど、エドガーはまた来日してくれないかなあと願っております。

投稿: asami | 2007年4月26日 (木) 23時23分

>asamiさん

asamiさんもエドガー好きとは・・・。
なかなか渋い趣味をされてますね~。
で、ライブもご覧になってるんですか?それは、また貴重なものを(^^;

本作でも、エドガー声VSリックギターの掛け合いやってますよ(多分)。
高速シャッフルのリズムで、滅茶苦茶かっこいい(^^)
(声が加工された音になっているので、ちょっと判別しがたいですが)
「謎の発光物体」は、ぐっとファンキーになって、エドガー色の強い作品だったような気がします。
これも、長いこと聞いてないなぁ。

投稿: 皇帝 | 2007年4月27日 (金) 19時44分

で、ネットで検索してみると、当時の邦題が見つかりました。
恐らく間違いないだろうと思います。
原題と曲の雰囲気をうまく伝えていると思うんですがねぇ。

Some Kinda Animal 俺たちは野獣だ!
Easy Street イージー・ストリート
Sundown 落日のハイウェイ
Maracle Of Love 悪魔の少女
Do Like Me うす汚れたブルース
Rock & Roll Woman ロックンロール・ウーマン
Someone Take My Heart Away 待ちわびた誘惑
Queen Of My Dreams ロックンロール・クイーン
Maybe Some Day You'll Call My Name 君を抱きしめて
River's Risin' 星空にドライブ
Animal 暴虐とロマンの野獣達

だいぶん記憶と違っている・・・。
"Sundown"は「落日の~」だったのね。たしかに「暁の~」じゃ、あからさまにおかしいよね(^^;

投稿: 皇帝 | 2007年4月27日 (金) 19時50分

よた帝のファミリーツリーも作ってください。

投稿: GIII@職場 | 2007年4月28日 (土) 00時19分

>GIII

う~ん、以前作ってよた帝サイトにアップしてたんだけど、ウチワの人にしかわからないネタなので、やめました。
もちろんGIIIも頻繁に名前が出てたよ。玉砕ハイジとかOyaji mixとか(懐かしい・・・)。

投稿: 皇帝 | 2007年4月30日 (月) 08時16分

パソコンご愁傷さまです…

ところで、上の自分の書き込みを見ると、あたかも生でライブを見たかのような口ぶりですが、
さすがにそれはなく(爆)、ビデオで見たのです。

タイトル&邦題、ありがとうございます!
どれもなかなか味がありますね。
「暴虐とロマンの野獣達」とは凄いですねえー。

投稿: asami | 2007年5月 1日 (火) 17時39分

>asamiさん

>ビデオで見たのです

あ、そうなんや(^^;
ひょっとして、90年くらいのリックとのジョイント来日ライブかな?
映像作品があるのは知ってるけど、見たことないなぁ。

>邦題

なかなかいいでしょ?バカっぽくって(^^;
でも、なんとなく曲の雰囲気はよく伝わってるんですよ、これが。
しかし、Do Like Me「うす汚れたブルース」だけは全然違っていて、この曲はエドガーのソウルフルなシャウトが聞ける大ファンク曲で、全然「うす汚れ」てもないし、「ブルース」っぽくもない。
めちゃくちゃかっこいいですよ~。

投稿: 皇帝 | 2007年5月 2日 (水) 00時15分

ダン・ハートマンが「あなたを夢見て」をヒットさせた時、
元エドガー・ウィンター・グループと聞いて驚愕したものです。
いえ、別に根拠はないのですが、ただ当時非常に驚いた、と...

話は違いますが、FOREFINGERのファミリーツリーを
密かに作成中です(爆)

投稿: MFCオーナー | 2007年5月 8日 (火) 21時04分

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